からすうり
ここら辺りでは、からすうりのことを「ぎぼうし」とも呼んでいます。からすうりの名称の由来は「唐朱瓜(からしゅうり)」という言葉で、唐朱というのは唐から伝来した朱墨のことだそうです。朱墨の原料である辰砂(しんしゃ)の鮮やかな緋色(ひいろ)に実の色が似ているから唐朱瓜と呼ばれ、いつからか「からしゅうり」→「からすうり」になっていったとされています。

からすうりの実は、赤く目立つので知っている方も多いことでしょう。しかし、花はというと知らない方も多いようです。なぜなら、からすうりの花は日が暮れて辺りが暗くなってから咲き始めるのです。レースのカーテンをたらしたような何とも美しい花です。花にはしっかりとした香りもあります。甘い香水のような不思議な香りです。雄株と雌株があり、株によって花びらの数が違う場合があるようです。
2008年の夏には、「からすうりの花を眺めながらのミニビアガーデンを・・・」と計画していましたが、山で育っているからすうりをプランターに移植させて育てるのがなかなか上手くいかず、断念。次の年こそは成功させたいものです。

上と右の写真は、7月17日に撮影。

からすうりは、日没の時間帯に開花し朝日が現れる頃にはしぼんでしまうので、どのようにして受粉できているのが不思議ですが、やはり夜中にも活動する昆虫もいるのでしょうから、上手く結実するようになっているのですよね。
8月21日に撮影しました。

この実が秋には赤く色付きます。今後も、赤く実るまでを写真で追っていきたいと思います。
今後、からすうりの情報つづく・・・・・。