この写真の2本の大きな木、何の木だと思います??
実はこれ、昭和21年に3代目潤一さん(写真の人物)が植えたニッケイ(肉桂)の木です。
昭和21年といえば戦後まもない頃であり、4代目の景旭さんが生まれた年でもあります。
日本の戦後の著しい成長を見守ってきたこの木。そのしっかりとした根と、たくましい幹の太さには、
多くに耐えてきた先人の生きざまをうかがわずにはいられないのでした。
2008年1月のある昼下がり、ニッケイの木がある場所へ行ってきました!!

ニッケイの木がある場所へは小さな山道を歩いていかなければいけません。
この日は、筆者(嫁である私)をひじぃさんが案内してくれました。
ちなみに、現在家で子守中の次女は、私の背中におんぶしてついて行きました。
昔の人は、こんな風にして子供を連れて山で仕事をしていたのかなぁ〜と、しみじみ思いました。
今は保育園もあるので、預けてお仕事できますが、昔は子守に仕事にと大変だったのでしょうね、きっと。
ちなみに、小道の脇に置いてある丸太は、なめこやきくらげの栽培用の木です♪

さらに山道を奥へと進んでいくと、四方竹の群生を発見!!
たしか四方竹は、高知のみの栽培でしたっけ・・・?
普通の竹は輪切りにすると丸いですが、四方竹は四角い形をしています。
我が家では、よく鶏肉と煮たりして食べます。こりこりとした食感がたまらなく美味であります。
散策しながら15分ほど歩いた場所にニッケイの木を見つけました。
画像では分かりづらいですが、ここは結構きつい斜面です。
子供をおんぶして登るのはかなりきつい!
でも、さすがのひじぃさん!楽々と歩いています。
この根っこ!!すごいです。
いつだったか子供向けの番組の中で、木の根っこはその木の背の高さと同じくらい長いものだと説明していたような・・・。この木はおそらく10〜15メートル。じゃぁ、根っこもそのくらい長いのですね。

このニッケイは、おそらく日本肉桂です。日本肉桂の中にもいくつか種類があるようですが、栽培しているところが少ないらしく、今は結構貴重な物のようです。

肉桂は日本名です。香辛料として有名なシナモンとは同じようなものですが、微妙に辛味や香りが違うので近縁種としておきましょう。厳密に言えば、シナモンと呼ばれる物はスリランカ産のものだけとのことです。

根っこを掘ってさっそくパクリのひじぃさん。(笑)
「昔(子供の頃)はいっつも根っこを掘って食べよった!」と、懐かしそうに話してくれました。
肉桂は、根っこを利用します。根の皮を剥いで粉にすると、シナモンパウダーの代用として利用可能です。
砂糖と相性が良いようですので、お菓子作りに活躍しそうです。
木の周りを測ろうとしています。
人間の両手を伸ばした状態の長さは身長とほぼ同じらしいことから、ひじぃさんに木へ抱きついてもらって測定開始!

・・・が、とてもひじぃさんでは手がまわりきらないほどの大きさ!

20センチくらい広かったので、155(ひじぃさんの身長)+20(手が足りなかった長さ)=この木の幹の長さは175センチということが分かりました。
現在、とんとんのお店にて肉桂を販売しています。
1日、5〜8グラムを目安に煎じて、数回に分けて飲むのがおススメのようです。
もちろん、ひじぃさんのようにそのままでもお召し上がりいただけますが。(笑)

主な効用としては、血管を拡張する作用があるようなので、手足の冷えや肩こりの改善に期待できそうです。また、殺菌作用や胃腸を整える作用もみられるとのことです。